Choice! CHIGASAKI認定品とは
![]()
『道の駅 湘南ちがさき』1FのChoice! CHIGASAKIコーナー
「Choice! CHIGASAKI」は「再発見、茅ヶ崎。」をコンセプトに、茅ヶ崎らしい魅力やストーリーを持つモノ・コトを認定する茅ヶ崎市のオリジナルブランドです。
「このまちならでは」の価値を持つ商品やサービスを広く発信し、茅ヶ崎の魅力を市内外へ届けることを目的にスタートしました。認定されるのは、品質の高さだけでなく、地域とのつながりや、つくり手の想い、茅ヶ崎らしさを感じられる背景を持つものばかりです。 地元で長く愛され続けてきた逸品はもちろん、新しい発想で茅ヶ崎のライフスタイルや文化を表現した商品まで、多彩なラインアップがそろっています。
今回ご紹介するのは、Choice! CHIGASAKI認定品の自転車「Mellow ビーチクルーザー 26(以下、Mellow)」。 湘南の海辺をゆったりと走ることをイメージして開発された、セオサイクルオリジナルのビーチクルーザーです。
「Mellow ビーチクルーザー 26」と加藤さん
お話を伺ったのは、「バイシクルセオ ベルマーレサイクルステーション茅ヶ崎柳島スポーツ公園店」の店長・加藤博之さん。 自転車の専門家として長年多くのサイクリストを支えてきた加藤さんに、「Mellow」が誕生した理由や、茅ヶ崎だからこそ楽しめる自転車の魅力についてお聞きしました。
『道の駅 湘南ちがさき』とともに始まった、自転車で巡る茅ヶ崎

道の駅からは鉄砲道を挟んで向かいにあります
海のすぐ近く、柳島スポーツ公園内にある『バイシクルセオ ベルマーレサイクルステーション茅ヶ崎柳島スポーツ公園店』(以下、ベルマーレサイクルステーション)。
『ベルマーレサイクルステーション』は、自転車を販売するだけのお店ではありません。 レンタサイクルを通して、茅ヶ崎という街そのものを楽しんでもらう"サイクリングの拠点"として誕生した経緯があります。
運営する『セオサイクル』は、千葉県船橋市で創業し、現在では関東を中心に130店舗以上を展開する自転車専門店です。近年では仙台や神戸、山口県など全国へも店舗を広げながら、「地域密着」を大切に店舗づくりを続けています。
茅ヶ崎店がオープンしたのは2021年(令和3年)。 その背景には、『道の駅 湘南ちがさき』の開業と、さがみ縦貫道路(圏央道)の整備がありました。
「圏央道がつながることで、埼玉県や千葉県からも茅ヶ崎へ来やすくなると考えていました。せっかく道の駅まで来てもらうなら、自転車で海までサイクリングしたり、街を巡ったりする楽しみを提供したかったのです」
実際、レンタサイクルを利用する人の多くは、茅ヶ崎が誇る「C」のモニュメントがシンボルのサザンビーチや、海沿いのおしゃれなカフェを目指して出発していくといいます。 学生グループが団体で少し遠方へのサイクリングを楽しむこともあれば、観光で訪れた夫婦や家族連れが、湘南の爽やかな風を感じながらのんびりと海沿いを行く姿も珍しくありません。
さらに、『ベルマーレサイクルステーション』にはもう一つ、大きな役割があります。 店舗は、国が整備を進める「太平洋岸自転車道」のサイクルステーションにも認定されているのです。 茨城県から和歌山県まで、およそ1,400kmにわたって太平洋沿岸を結ぶ日本有数のサイクリングルート。その途中でサイクリストが休憩やメンテナンスを行える拠点として、この場所が選ばれています。
「自転車で旅をする方にも、気軽に立ち寄ってもらえる場所にしたいですね」
地元の人の日常を支える自転車店でありながら、全国から訪れるサイクリストを迎える玄関口でもある。そんな役割を担うこの場所から、湘南らしい自転車文化が少しずつ広がっています。
「Mellow」(メロウ)は、茅ヶ崎タイムを楽しむためのビーチクルーザー
茅ヶ崎の海にぴったりなビーチクルーザー
「湘南には、ビーチクルーザーがよく似合うんです」
そう話す加藤さんですが、実は「Mellow」は、最初からオリジナルブランドとして誕生したわけではありません。 もともとセオサイクルでは、他メーカーのビーチクルーザーを取り扱っていました。しかし、お客様が増えるにつれ、ある課題が見えてきたといいます。
「修理が必要になっても部品が手に入りにくかったり、交換まで時間がかかったりすることがあったんです。せっかく気に入って乗っていただいても、長く安心して使っていただけないのはもったいないと感じました」
そこで生まれたのが、「それなら、自分たちで理想のビーチクルーザーをつくろう」という発想でした。 加藤さん自ら海外の工場へ足を運び、フレーム設計から細かな仕様まで打ち合わせを重ねながら、一台の自転車をゼロから形にしていきます。目指したのは、本場カリフォルニアの雰囲気を残しながら、日本の日常でも使いやすいビーチクルーザーでした。
「見た目だけアメリカ風では意味がありません。毎日乗ってもらえること、長く使えることを一番大切に設計しました」
「Mellow」誕生秘話を語る加藤さん
そのため、フレームデザインだけでなく、後輪のエンド形状にも工夫を凝らしています。 子ども乗せを取り付けたい人、両立スタンドを付けたい人、チェーンが伸びた際のメンテナンスをしやすくしたい人、それぞれの使い方を想定し、日本の暮らしに合わせた設計へと仕上げました。
クラシカルな雰囲気を演出する平板タイプの泥除けも、そのこだわりの一つです。 一見すると、アメリカのクラシックなビーチクルーザーそのものですが、細かな部分には、日本で長く快適に乗るための工夫が数多く詰め込まれています。
ブランド名の「Mellow(メロウ)」にも、その世界観が表れています。"Mellow"とは英語で、「ゆったり」「穏やか」といった意味を持つ言葉。
「茅ヶ崎の海沿いを、のんびり走ってほしい」
そんな想いから、この名前が付けられました。湘南では、自転車は単なる移動手段ではありません。海まで数分走ったり、お気に入りのカフェへ向かったり、休日に少し遠回りして景色を楽しんだり。 時間を効率よく使うためではなく、景色や風を楽しむための乗り物でもあります。だからこそ、Mellowが目指したのは「速く走れる自転車」ではありませんでした。
ペダルを踏むたびに、少しだけ心までゆったりできるような、そんな"茅ヶ崎タイム"を楽しむための一台です。
現在では、Choice! Chigasaki認定品として、多くの人に親しまれており、一度Mellowに乗った方は、次もMellowを選ぶことが多いのだとか。
流行に左右されるデザインではなく、長く付き合える一台。それこそが、Mellowが多くのファンを惹きつけている理由なのかもしれません。【自転車ナレッジ💡】
ビーチクルーザーは、なぜカリフォルニアで生まれた?
ビーチクルーザーのルーツは、1930年代のアメリカ・カリフォルニアです。

カリフォルニア生まれの自転車
海辺で暮らす人たちが、サーフボードを抱えてビーチへ向かうための移動手段として親しまれるようになりました。
そのため、普通の自転車とは少し違う特徴があります。 まず目を引くのは、ゆったりとしたアップハンドルと大きなサドル。上体を起こした自然な姿勢で乗ることができるため、景色を眺めながらのんびり走るのにぴったりです。
タイヤが太いのも、砂浜や未舗装路でも安定して走れるようにするため。さらに、アメリカではサーフボードを片手で抱えて走ることを想定し、後輪を逆回転させてブレーキをかける「コースターブレーキ」を採用したモデルも数多く見られます。
Mellowは、そんな本場のクラシックなスタイルを受け継ぎながら、日本の道路事情やメンテナンス性を考えてアレンジした"湘南仕様"のビーチクルーザーです。
「速く走る」ではなく「気持ちよく走る」ための自転車
茅ヶ崎らしさを感じるエンブレム
ロードバイクやクロスバイクは、速く走ることや長距離を快適に移動することを目的とした自転車です。 一方、ビーチクルーザーは少し考え方が違います。目的地へ急ぐためではなく、その道のりそのものを楽しむための自転車です。 天気がいいから海まで、お気に入りのカフェで本でも読みに、そんな休日の過ごし方に寄り添ってくれる一台です。
「サイクリングというより、"海のある暮らし"を楽しむための自転車なんですよ」
実際にレンタサイクルを利用する人を見ていると、その違いがよく分かるといいます。 スポーツタイプの自転車を借りる人は、鎌倉や平塚方面まで距離を走る人が多い一方で、Mellowを選ぶ人は、サザンビーチや海沿いのカフェなど、ゆったりと景色を楽しめる場所へ向かうことがほとんど。
「ビーチクルーザーを借りる方は、雰囲気を楽しんでいますね」
確かに、湘南・茅ヶ崎の景色にはMellowのゆるやかなフォルムがよく似合います。 海風を感じながらサイクリングロードを走り、コーヒースタンドで一息つく。帰り道には夕日に染まる海を眺めながら、少し遠回りして帰る。そんな時間の過ごし方こそ、Mellowが最も得意とするところです。
もちろん見た目だけではありません。 日本仕様として設計されたMellowは、買い物用のカゴを付けたり、両立スタンドを装着したり、子ども乗せに対応したりと、普段使いもしっかり考えられています。
「見た目は遊びの自転車ですが、毎日の生活でも使えるようにしています」
スーパーマーケットへ買い物に行く日も、休日に海まで走る日も、どちらも同じ一台で楽しめる。それがMellowの魅力です。
「"今日はどこへ行こうかな"と思わせてくれる自転車なんです」
自転車そのものではなく、その先にある時間や景色を届けたいという思いが伝わってきました。
【自転車ナレッジ💡】
なぜビーチクルーザーはタイヤが太いの?
ビーチクルーザーを初めて見る人が驚くのが、その太いタイヤです。

ビーチ仕様の自転車
これには、海辺で生まれた自転車ならではの理由があります。
砂が舞う海岸沿いでは、一般的な細いタイヤだとハンドルを取られやすく、走りにくくなってしまいます。そこで、接地面が広く安定感のある太いタイヤが採用されるようになりました。 また、空気量が多いためクッション性にも優れ、段差や舗装の継ぎ目でも衝撃が伝わりにくいのが特徴です。
Mellowも、このクラシカルな太いタイヤを採用しています。見た目の存在感だけでなく、湘南の海沿いをゆったり走る心地よさにもつながっています。
さらに、加藤さんが特にこだわったのが「アメリカンバルブ」。
日本で一般的な虫ゴム式(英式)ではなく、世界中で広く使われているアメリカンバルブを採用しました。

アメリカンバルブ
「タイヤの適正空気圧を管理しやすく、メンテナンス性にも優れています。今では対応する空気入れも増えているので、日常使いでも困ることはほとんどありません」
見えない部分にも、本場らしさと実用性を両立させる工夫が詰め込まれているのです。
Mellowに乗るならここ!茅ヶ崎おすすめサイクリングコース

夏の景色にぴったりな「Mellow」
Mellowをレンタルしたら、ぜひ走ってほしいのが海沿いのサイクリングコースです。 『ベルマーレサイクルステーション』を出発して10分ほど走れば、目の前には茅ヶ崎らしい景色の代名詞であるサザンビーチが広がります。 海を眺めながらベンチでひと休みしたり、海辺のカフェでモーニングやランチを楽しんだりと、思い思いの時間を過ごせます。
「1~2時間くらいなら、サザンビーチや海沿いのカフェを巡る方が多いですね」
さらに時間に余裕があれば、江の島方面へ足を延ばすのもおすすめです。 海岸線を走るルートはアップダウンが少なく、湘南らしい開放感を存分に味わえます。途中には海の見えるカフェや、しらす丼が人気のお店も点在し、寄り道を楽しみながら走るのも醍醐味です。
近年は平塚市の「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」や、湘南海岸沿いの新しいスポットまで足を延ばす人も増えているそう。
「目的地を決めなくてもいいんです。景色が良ければ止まって、気になるお店があれば寄ってみる。そういう楽しみ方がMellowには合っています」
速く走ることではなく、寄り道を楽しむこと。 湘南・茅ヶ崎を訪れたら、そんなサイクリングを一度体験してみてはいかがでしょうか。
「またMellowに乗りたい」と思ってもらえる理由
各地にセオサイクルがあるから心強い
「一度Mellowに乗った方は、次もMellowを選んでくださることが多いんですよ」
加藤さんがそう話す理由は、デザインだけではありません。 セオサイクルが創業以来、大切にしてきたのは「安心と安全」。 自転車はメーカーから届いた時点では約7〜8割ほど組み立てられた状態で、そこから各店舗で最終調整や組み付けを行い、一台一台安全に乗れる状態に仕上げています。
「見た目では分からない部分ですが、ブレーキや変速機の調整など、自転車は最後の組み立てがとても重要なんです」
購入後も、簡単な点検やメンテナンスは全国のセオサイクル各店舗で対応しています。 関東を中心に130店舗以上を展開するネットワークがあるからこそ、引っ越しや転勤をしても、変わらずサポートを受けられるのも安心材料の一つです。
湘南・茅ヶ崎だからこそ必要なメンテナンスもある
塩害は海沿いの街ならではの課題
一方で、海の近くならではの悩みもあります。
「茅ヶ崎エリアでは、塩害ですね」
潮風には目に見えない塩分が含まれているため、チェーンや鍵、ワイヤーなどの金属部分は、内陸よりも錆びやすい環境にあります。 特に台風の翌日は、鍵が開かなくなったという相談が一気に増えることもあるそうです。
「一晩で動かなくなることもあるんですよ」
だからこそ、普段からチェーンの注油や空気圧のチェックなど、ちょっとしたメンテナンスが長く快適に乗るコツになります。
「海のある街だからこそ、自転車との付き合い方も少し変わるんです」
そんな経験を積み重ねてきたこともあり、「海沿いの店舗は修理技術が鍛えられますね」と加藤さんは言います。
Choice!CHIGASAKI認定品になった理由

まずはレンタルしてサザンビーチへ!
MellowがChoice!CHIGASAKIに応募した背景には、『道の駅 湘南ちがさき』の開業(2025年(令和7年)7月)がありました。
「茅ヶ崎といえば海。そして海といえばビーチクルーザー。この場所だからこそ、自分たちの自転車をもっと知ってもらえると思いました」
道の駅を訪れた人が、そのままレンタサイクルで街へ出かける。そんな茅ヶ崎を楽しむ時間そのものが、Mellowの価値だと考えています。
Choice!CHIGASAKIは、単なる商品認定ではありません。 地域の魅力を伝える「ストーリー」も評価されるブランドです。 Mellowもまた、茅ヶ崎という街の空気や暮らし方を映し出す一台として、その魅力が認められた認定品なのです。
これからも、「茅ヶ崎らしい自転車」を届けたい
いろいろな自転車があるのでショップにも足を運んでみましょう
現在も加藤さんの頭の中には、新しいアイデアがいくつもあります。オリジナルコンパクトバイク「TAKE」の進化。 そして、多くのお客様から期待されているというMellowの電動アシストモデル。
「電動になれば、もっと気軽に遠くまで行けますからね」
技術は変わっても、目指すものは変わりません。
「海のある街を、もっと楽しめる自転車をつくりたい」
その思いは、これからもMellowとともに走り続けます。
アクセス
お店に来られていた常連さん
バイシクルセオ ベルマーレサイクルステーション茅ヶ崎柳島スポーツ公園店
📍所在地: 〒253-0064 神奈川県茅ヶ崎市柳島1300
🕐営業時間:10時~19時
📅定休日:毎週水曜日
URL:https://www.seocycle.co.jp/master.php?id=7987
海のすぐ近く、柳島スポーツ公園クラブハウス棟内にある、自転車の販売・修理・レンタサイクルを行うサイクルショップです。
『道の駅 湘南ちがさき』から徒歩ですぐという立地もあり、観光で訪れた方がレンタサイクルを利用して海沿いを巡る拠点としても親しまれています。 店頭ではChoice!CHIGASAKI認定品「Mellow」の展示・販売はもちろん、実際にレンタルして湘南の街を走ることもできます。
サザンビーチまでのんびり走るもよし。 江の島方面へ足を延ばすもよし。 海風を感じながら、自分だけの"茅ヶ崎タイム"を楽しんでみてはいかがでしょうか。