- 編集部より
- ふるさと納税の活用方法が多様化するなか、寄付金の使い道に注目した特集が公開されました。さとふるによる「寄付の使い道」特集では、地域ごとの取り組みや支援内容をテーマ別に紹介。本記事では、発表された内容をもとに、その概要とポイントを紹介します。
ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるは、地域における寄付金の活用事例などを紹介する特集ページ「あなたの思いで選べる ふるさと納税『寄付の使い道』特集」を2026年3月27日に公開しました。
特集ページURL:https://www.satofull.jp/static/special/use.php
ふるさと納税では、寄付の際に「寄付金の使い道」を指定でき、教育・子育て支援、防災、地域産業の振興など、自治体ごとに多様な選択肢が用意されています。 本特集では、寄付者に寄付の使い道や活用事例をより深く知ってもらうことを目的に、寄付の使い道の指定方法や選択できる内容の紹介のほか、4つの自治体による寄付金の活用事例を掲載しています。
■2025年6月の総務省からの通知で「寄付の使い道」について言及
総務省が2025年7月に発表した「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和7年度実施)」によると、ふるさと納税で「使途の分野を選択できる」自治体数は、全指定団体の94.3%にあたる1,685団体、「具体的な事業を選択できる」自治体数は、31.1%にあたる555団体でした。同調査結果内にある、使途として選択可能な分野ごとの2024年度の受入件数では、10分野のうち「子ども・子育て」が855万件以上と最も多く、次いで「教育・人づくり」「地域・産業振興」が上位となりました。

さらに、2025年6月に総務省が制度の適正な運用を求めて発出した通知では「事業趣旨の明確化および寄付者との継続的なつながりを持つ取り組み」について記載があります。また同通知では、ふるさと納税募集時および寄付金の活用後に、寄付者に対して活用方法を明示することが求められています。 株式会社さとふるは、本特集を通じて自治体が設定する寄付金使途の選択肢や、寄付後の活用事例を紹介し、本来の意義に則った制度の発展に寄与したいと考えています。
■本特集に掲載している寄付金活用事例

めがねのまちさばえのものづくりのため[福井県鯖江市]
使い道として「めがねのまちさばえのものづくりのため」を指定いただいた寄付は、鯖江市の伝統ある地場産業の振興に活用しています。地域の職人技術を次世代へ継承するとともに、持続可能なものづくりの体制を整えるための事業に役立てています。 これまでにいただいた寄付金は、鯖江のものづくり文化をより多くの方に感じていただくため、観光名所である「めがねミュージアム」や「うるしの里会館」の店舗改修をはじめ、「めがね de コラージュ」「めがね手作り教室」「漆器のワークショップ」といった体験メニューの開発支援にも充てています。

世界文化遺産「佐渡島の金山」応援コース[新潟県佐渡市] 使い道として「世界文化遺産『佐渡島の金山』応援コース」を指定いただいた寄付は、2024年7月に世界文化遺産に登録された「佐渡島(さど)の金山」に関連する文化財の保全・活用に役立てていきます。 佐渡島の金山は、約400年にわたり続いた日本最大の金銀山であり、江戸時代の高度な手工業による鉱山技術が残る、世界的にも稀有な遺産です。また、徳川幕府の財政を支え、採掘から小判製造まで大規模な金の生産体制を確立したことでも知られています。
昨年度までは「佐渡金銀山の世界遺産登録応援コース」として寄付を受け付け、相川地区の歴史的建造物「旧深見家住宅」の保存・活用に向けた整備や、大立地区の旧佐渡鉱山採鉱施設である大立竪坑櫓の保存修理、西三川砂金山の運営に深く関わった金子勘三郎家住宅の保存修理などに活用しました。

深さを持った「演劇のまち」づくり[兵庫県豊岡市]
使い道として「深さを持った『演劇のまち』づくり」を指定いただいた寄付は、豊岡演劇祭の開催や芸術文化観光専門職大学との連携、演劇的手法を用いた非認知能力向上対策事業などに活用しています。 2020年に始まった豊岡演劇祭は、観光やまちづくりと連動した回遊型の演劇祭です。劇場だけでなく温泉街や高原、各種施設など、豊岡市を含む但馬地域のあらゆる場所を会場開催し、2025年度の来場者数は41,099人と過去最高を記録しました。演劇が好きな方はもちろん、市民の参加も拡大していきたく、会期中の週末の夜には、地域産品や大道芸を楽しめる「フェスティバルナイトマーケット」を開催し、市民と観光客、アーティストが交流できる場にしています。