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インタビュー・ストーリー(People / Story)

「身体にやさしく、おいしさは妥協しない」茅ヶ崎『shi-mu-ffon』が届けるグルテンフリーシフォンケーキのこだわり(神奈川県)

道の駅湘南ちがさき

Choice! CHIGASAKI認定品とは

『道の駅 湘南ちがさき』1FのChoice! CHIGASAKIコーナー

『道の駅 湘南ちがさき』1FのChoice! CHIGASAKIコーナー

「Choice! CHIGASAKI」は「再発見、茅ヶ崎。」をコンセプトに、茅ヶ崎らしい魅力やストーリーを持つモノ・コトを認定する茅ヶ崎市のオリジナルブランドです。

「このまちならでは」の価値を持つ商品やサービスを広く発信し、茅ヶ崎の魅力を市内外へ届けることを目的にスタートしました。認定されるのは、品質の高さだけでなく、地域とのつながりや、つくり手の想い、茅ヶ崎らしさを感じられる背景を持つものばかりです。

地元で長く愛され続けてきた逸品はもちろん、新しい発想で茅ヶ崎のライフスタイルや文化を表現した商品まで、多彩なラインアップがそろっています。

Choice! CHIGASAKI認定品『あたかもシュークリーム』

Choice! CHIGASAKI認定品『あたかもシュークリーム』

今回訪れたのは、Choice! CHIGASAKI認定品『あたかもシュークリーム』を手掛ける、グルテンフリーの米粉シフォンケーキ専門店『shi-mu-ffon(シムフォン)』。 身体へのやさしさと、スイーツとしてのおいしさ。そのどちらも妥協しないシフォンケーキには、オーナー・志村豊さんの人生そのものともいえるストーリーが詰まっていました。 今回は、「あたかもシュークリーム」が生まれた背景と、米粉シフォンだからこそ実現できるふわふわ食感の秘密について伺いました。

「身体にやさしい」を、おいしさで届けたい。米粉シフォンケーキ専門店『shi-mu-ffon』が生まれるまで

茅ヶ崎の地にお店をオープンしたきっかけを語る志村さん

茅ヶ崎の地にお店をオープンしたきっかけを語る志村さん

今では茅ヶ崎を代表するグルテンフリーのシフォンケーキ専門店として地元から親しまれている『shi-mu-ffon』ですが、その始まりは、ケーキ作りとは異なる毎日でした。

「2023年までは会社員だったんです」

会社勤めをしながらも、「いつかは自分のお店を持ちたい」という夢は、ずっと胸の中にあったといいます。しかし、その夢を現実へと動かしたのは、志村さんの人生の大きな出来事がきっかけでした。 一つは、ご自身が経験した大病。そしてもう一つが、息子さんの誕生です。

「食について、本当に真剣に考えるようになりました」

毎日口にするものだからこそ、安心して食べられるものを選びたい。そして、添加物はできるだけ控えたい。まだ小さな子どもにも、胸を張って食べさせられるケーキを作りたい。 そんな思いを突き詰めていくなかで、自然とたどり着いた答えが「米粉のシフォンケーキ」でした。もちろん、独立当初から店舗があったわけではありません。

最初は通販で少しずつ販売を始め、お客さんの反応を確かめながら、一歩ずつ夢へ近づいていったといいます。その背中を押してくれたのは、一本のYouTube動画だったそうです。 自宅のガレージを改装し、小さなお菓子屋さんを営む人の姿を見て、それが転機になり、会社員として働きながら出店の準備を重ね、ついに独立。そして選んだ場所が、2020年(令和2年)から暮らしていた茅ヶ崎でした。

転機は、ご自身のことと、息子さん

転機は、ご自身のことと、息子さん

「もともとは藤沢に住んでいたんですが、だんだん海の近くへ来ちゃいましたね(笑)」

そう笑う志村さんですが、その言葉の裏には、この街への愛着が感じられます。 潮風が吹き、ゆったりと時間が流れる茅ヶ崎。健康や食への関心が高く、自然体で暮らす人が多いこの街は、志村さんが目指すお店の雰囲気とも重なっていました。

店名の『shi-mu-ffon』にも、肩肘張らない人柄が表れています。

「志村が焼くシフォンケーキなので、『shi-mu-ffon』なんです」

思わず笑みがこぼれるようなシンプルな由来ですが、一度聞けば忘れない、どこか親しみの湧く名前です。 今では店内には、小さなお子さん連れのファミリーをはじめ、健康志向の方、ご年配の方、さらには「グルテンフリーのスイーツを探していました」と遠方から訪れるお客さんも少なくありません。

けれど志村さんが目指しているのは、「身体にいいから選ばれるお店」ではないといいます。身体へのやさしさは、その先にあるもの。まずは純粋に「おいしい」と感じてもらうこと。 その思いがあるからこそ、『shi-mu-ffon』のシフォンケーキは、健康志向の人だけでなく、子どもから大人まで幅広い世代に愛され続けているのです。

小麦じゃなく、米だからできる。"ほどける食感"を生むシフォンづくり

シフォンケーキをつくる志村さん

シフォンケーキをつくる志村さん

「米粉だから、身体にいい」

そんなイメージを持つ人は多いかもしれません。しかし、志村さんが目指したのは、健康志向だけを前面に出したシフォンケーキではありませんでした。

「グルテンフリーだから選ばれるんじゃなくて、『これ、おいしいね』って言ってもらえるシフォンケーキを作りたかったんです」

その主役となるのが、100%米粉です。シフォンケーキといえば、小麦粉で作るのが一般的ですが、『shi-mu-ffon』では小麦粉を一切使用せず、新潟県産の米粉を使っています。 米粉と小麦粉では、仕上がりそのものが大きく変わります。 小麦粉には「グルテン」が含まれているため、生地に弾力が生まれ、もっちりとした食感になります。一方、米粉にはグルテンが含まれていないため、口に入れた瞬間の軽さや、ふわっとほどけるような食感を表現できるのが大きな魅力です。

「小麦は焼いたときの香ばしさがありますし、グルテンがある分、弾力も出ます。でも米粉は、その弾力がないぶん、口どけがすごくやさしいんです」

"噛む"というより、"ほどける"。それが志村さんのシフォンケーキが目指す食感です。 さらに米粉には、水分を抱え込む力があるため、時間がたってもしっとり感が続きやすいという特徴もあります。だからこそ、口当たりは軽いのに、パサつきを感じにくい。その絶妙なバランスが、多くのリピーターを生んでいます。 しかし、米粉に変えれば自動的においしくなるわけではありません。むしろ、小麦粉以上に繊細で、職人泣かせの素材でもあります。温度や湿度、その日の天気、メレンゲの立ち具合、混ぜる回数、オーブンへ入れるタイミング……。

シフォンケーキをつくる志村さん

シフォンケーキをつくる志村さん

ほんの少し条件が変わるだけでも、生地の膨らみ方や口どけは大きく変わってしまいます。

「シフォンケーキって、見た目以上に繊細なスイーツなんです」

だからこそ、お店にはフィナンシェやチーズケーキも並びますが、シフォンケーキだけは必ず志村さん自身が焼き上げているんだそう。

「メレンゲの状態って、その日の環境で全然違うんですよ。その見極めだけは、自分じゃないと難しいんです」

レシピは同じでも、毎日同じ作り方はないといいます。泡立てる時間を少し変える日もあれば、オーブンのクセまで見極めながら、その日に一番おいしい焼き上がりを目指して微調整を繰り返しています。 大量生産ではなく、一つ一つ、生地と対話しながら焼き上げる。その積み重ねが、『shi-mu-ffon』ならではの口どけを生み出しているのです。

「米粉のシフォンって、『身体にはよさそうだけど、ちょっと物足りない』というイメージを持っている方も多いんですよね」

だからこそ、一口食べてもらうことを何より大切にしています。

「一度食べてもらうと、『えっ、米粉なの?』『こんなにふわふわなんだ』って驚いていただけることが多いですね」

おいしさでも選ばれるシフォンケーキ。それが、『shi-mu-ffon』が目指すグルテンフリーシフォンケーキの形です。

【職人が教える、シフォンケーキナレッジ💡】

わくわくする瞬間

わくわくする瞬間

シフォンケーキが"ふわふわ"になる理由とは?

シフォンケーキのおいしさを左右する最大のポイントが、「メレンゲ」です。 卵白を泡立てて作るメレンゲの中には無数の小さな空気が含まれており、この空気がオーブンの熱で膨らむことで、あの軽くてふんわりとした食感が生まれます。

一方で、泡立てが弱すぎると膨らまず、強すぎると生地となじまずに食感が悪くなってしまいます。さらに、混ぜ方が強すぎても空気が抜けてしまうため、シフォンケーキは見た目以上に繊細なスイーツ。 職人が毎日、生地の状態を見極めながら作っているからこそ、あの"ふわしゅわ"食感が生まれているのです。

「失敗」が奇跡を生んだ。Choice! CHIGASAKI認定『あたかもシュークリーム』誕生秘話

あたかもシュー製作秘話を初公開!

あたかもシュー製作秘話を初公開!

『shi-mu-ffon』を訪れたら、ぜひ味わってほしいのが、Choice! CHIGASAKI認定品の「あたかもシュークリーム」です。 一度聞いたら忘れられないユニークな名前ですが、その誕生には、思いがけない偶然と、職人ならではの遊び心がありました。

もともと志村さんが看板商品として育ててきたのは、お店の定番でもある「濃厚黄金プレーン」。シフォンケーキそのもののおいしさを味わってもらうため、徳島県産の「千寿菊(マリーゴールド)卵」をふんだんに使い、ふわふわでありながらしっとりとした口どけを追求した、自信作です。

「本当は、クリームなしでもおいしいシフォンケーキを作りたかったんです」

シフォンケーキは、生地そのものが主役。だからこそ、まずは何も足さず、その食感や香りを楽しんでほしい、そんな思いがありました。ところが、お店を続けるうちに、お客さんからあるリクエストが何度も届くようになります。

「このシフォンにクリームを入れたら、絶対おいしい」

その声に背中を押され、「それなら、一度本気で作ってみよう」と試作を始めました。せっかく作るなら、ただ生クリームを挟むだけでは面白くありません。そこで考えたのが、自家製カスタードと生クリームを合わせた"ダブルクリーム"です。

仕上げの雪塩を加えた粉砂糖

仕上げの雪塩を加えた粉糖

もちろん、ここでもグルテンフリーへのこだわりは変わりません。一般的なカスタードクリームは小麦粉でとろみを付けますが、『shi-mu-ffon』では米粉と豆乳を使って自家製カスタードを仕込みます。 そこへ、口どけを考えて独自にブレンドした生クリームを合わせ、ふわふわのシフォンへたっぷりと閉じ込めました。

ここで少し、シュークリームの話を。

一般的なシュークリームは、サクッと焼いたシュー生地にクリームを詰める洋菓子ですが、その食感を支えているのは小麦粉で作るシュー生地です。 一方、「あたかもシュークリーム」は、生地がシューではなくシフォンケーキ。

軽やかなシフォンに、濃厚なダブルクリームを合わせることで、まったく違う材料でありながら、不思議とシュークリームを食べたような満足感が生まれます。だからこそ、その名は「あたかもシュークリーム」。

"まるでシュークリームみたい。でも、シュークリームではない"

そんな遊び心が、そのまま商品名になりました。そして、この商品を完成へ導いたのは、もう一つの偶然です。 本来は別の商品に使う予定だった宮古島の雪塩を加えた粉糖を、誤ってこのシフォンへ振りかけてしまったといいます。 ところが、一口食べて驚きました。ほんのりとした塩味がクリームの甘さをぐっと引き立て、シフォン全体の味をきれいにまとめてくれたのです。

失敗だったはずの出来事が、最後のピースになりました。料理やスイーツづくりでは、「偶然」が名作を生むことがあります。あたかもシュークリームも、まさにそんな一品でした。 現在では、お店を代表する人気商品となり、Choice! CHIGASAKI認定品として、『道の駅 湘南ちがさき』でも販売されています。

まず『黄金濃厚プレーン』を食べてみてください!と語る志村さん

「まず『黄金濃厚プレーン』を食べてみてください!」と語る志村さん

初めて訪れるお客さんへ、志村さんはこんな楽しみ方をおすすめします。

「まずは『黄金濃厚プレーン』を食べていただいて、そのあとに『あたかもシュークリーム』を味わってほしいですね」

シフォンだけで食べたときの、ふわっとほどける食感。そこへダブルクリームが加わることで生まれる、贅沢な満足感。 同じ生地でも、ここまで表情が変わるのか、そんな発見も、このお店ならではの楽しみ方です。

【職人が教える、シフォンケーキナレッジ💡】

「あたかもシュークリーム」は、シュークリームじゃない?

「あたかもシュークリーム」は、その名のとおりシュー生地は使っていません。 ベースになっているのは、お店一番人気の「濃厚黄金プレーン」。 そのシフォンケーキへ、自家製の米粉カスタードと生クリームをたっぷり詰め込み、最後に宮古島産の雪塩をほんの少し振りかけています。

ふわっと軽い生地と、とろけるクリームの組み合わせは、どこかシュークリームを思わせる食べ心地。ネーミングには思わず笑ってしまいますが、一度食べれば、その意味にきっと納得できるはずです。 シュークリームの「シュー」は、フランス語で「キャベツ」の意味。焼き上がった形がキャベツに似ていることから名付けられました。一方、シフォンケーキの「シフォン」はフランス語で「薄い絹」を意味します。

『あたかもシュークリーム』は、シュー生地ではなくシフォンケーキを使いながら、ダブルクリームの満足感で"シュークリームを食べたような幸せ"を表現したユニークなスイーツ。 だからこそ、「あたかも(=まるで)」という名前がぴったりなのです。

素材がおいしければ、シンプルでいい。毎日食べたくなるシフォンケーキの秘密

できたてのシフォンケーキ

できたてのシフォンケーキ

「シフォンケーキって、実は半分くらいが卵なんです」

『shi-mu-ffon』のシフォンケーキの材料は、とてもシンプルです。卵、米粉、砂糖、油、水分。材料が少ないからこそ、素材がそのまま味や香り、食感に表れます。 『shi-mu-ffon』では素材選びを何よりも大切にしています。

なかでも欠かせないのが、徳島県産の「千寿菊(マリーゴールド)卵」です。 マリーゴールドを配合した飼料で育った鶏が産む卵で、加熱すると鮮やかな黄色が際立つのが特徴。一般的なシフォンケーキよりも美しい黄金色に焼き上がることから、お店の看板商品は「濃厚黄金プレーン」と名付けられました。

黄金色のふわふわ生地

黄金色のふわふわ生地

「普通の卵も割ると黄色なんですが、焼き上げると白っぽくなることが多いんです。でも、この卵は焼いてもきれいな黄色が残るんですよ」

実際に焼き上がったシフォンケーキを見ると、その違いは一目瞭然。 ふんわりとした生地の中に広がる、名前の通りの"黄金色"は、この卵だからこそ生まれる色合いです。もちろん、魅力は見た目だけではありません。洋菓子づくりとの相性を考えて育てられた卵は、コクがありながら後味はすっきり。

米粉ならではの軽やかな口どけを邪魔することなく、自然な甘みと豊かな風味を引き出してくれます。さらに、「あたかもシュークリーム」に使われるカスタードにも、小さなこだわりが詰まっています。

一般的なカスタードクリームは小麦粉でとろみを付けますが、『shi-mu-ffon』では米粉と豆乳を使った自家製カスタードを採用。 グルテンフリーを守りながらも、なめらかな口当たりとコクを両立させています。そこへ独自にブレンドした生クリームを合わせ、最後に宮古島産の雪塩をひと振り。 ほんのわずかな塩味が甘さを引き締め、クリームの旨味をより一層引き立てています。スイーツづくりでは塩は「甘さを引き立てる調味料」とも言われています。

塩味を感じるほど入れるのではなく、ごく少量加えることで素材本来の甘みや香りがより際立つのです。シフォンケーキも同じです。派手な素材を重ねるのではなく、素材を丁寧に選び、その持ち味を最大限に生かす。 それが、『shi-mu-ffon』のおいしさの秘密です。

「毎日食べても飽きない」

そんなシンプルなおいしさを目指して、今日も一つずつ、丁寧にシフォンケーキが焼き上げられています。

【職人が教える、シフォンケーキナレッジ💡】

シフォンケーキは、なぜ真ん中に穴が開いているの?

シフォンケーキを焼く型の中央には、筒状の穴が開いています。 これは見た目のためではなく、生地全体に均一に熱を伝えるための工夫。真ん中までしっかり火が入ることで、ふんわりと大きく膨らみ、しっとりとした食感に焼き上がります。 さらに焼き上がった後は、型ごと逆さまにして冷ますのもシフォンケーキならでは。重力で生地がしぼんでしまうのを防ぎ、あの軽やかでふんわりとした食感を保っているのです。

「グルテンフリーだから」ではなく、「おいしいからまた来る」

季節のラインナップも気になるショウケース

季節のラインナップも気になるショウケース

『shi-mu-ffon』のショーケースには、一年を通してさまざまなシフォンケーキが並びます。 定番の「濃厚黄金プレーン」はもちろん、季節ごとに登場する限定フレーバーも楽しみの一つです。

夏になると人気を集めるのが、爽やかな酸味が広がる「レモンレモン」。レモンの香りをしっかり感じられる生地は、暑い季節でも軽やかに味わえると評判です。 さらに、その上をいく贅沢な一品が「レモンまみれ」。

夏季に人気の『レモンレモン』

夏季に人気の『レモンレモン』

レモン風味のシフォンに、自家製レモンカスタードとレモンクリームをたっぷり詰め込んだ、まさにレモン尽くしのシフォンケーキです。一口頬張るたびに広がる爽やかな香りは、湘南の夏にもぴったりです。

小さなお子さんに人気なのは、「オンリーバナナ」。 通常のシフォンケーキは豆乳で生地の水分量を調整していますが、この商品は名前のとおり、水分をバナナだけで補っています。そのため、バナナ本来の甘みや香りがぎゅっと凝縮され、まるで完熟バナナをそのまま味わっているような濃厚さが楽しめます。

シフォンケーキは、そのまま食べてももちろんおいしいですが、アレンジの幅が広いのも魅力です。 おすすめは、香り豊かな紅茶と一緒に味わうこと。やさしい甘さのシフォンが紅茶の風味を引き立て、お互いのおいしさをより一層感じられます。

さらに、エスプレッソを少しかければティラミス風に。チョコレートソースを合わせたり、季節のフルーツを添えたり。アイスクリームを添えれば、自宅でもカフェのようなデザートプレートが完成します。

「シンプルなシフォンだからこそ、いろいろな楽しみ方ができるんです」

そんな自由さも、お店ならではの魅力です。一方で、茅ヶ崎という街だからこそ感じることもあるといいます。 各地のイベントへ出店する中で、地域によってグルテンフリーへの認知度や関心の高さには違いがあるそうです。

そのなかでも、茅ヶ崎や隣接する辻堂エリアは、食や健康への意識が高い人が多く、「身体にやさしいものを選びたい」というお客さんが自然と集まる地域だと感じています。 サーフィンやランニング、ヨガなどを日常的に楽しむ人も多く、身体をいたわるライフスタイルが、この街には根付いているのかもしれません。だからこそ、グルテンフリーという言葉に興味を持って来店される方も少なくありません。

志村さんが届けたいのは、「身体にいいから食べる」ことではありません。

『shi-mu-ffon』のシフォンケーキをぜひご賞味ください!

『shi-mu-ffon』のシフォンケーキをぜひご賞味ください!

お店には「健康のため」というより、「このシフォンが好きだから」と通い続ける常連さんがたくさんいます。まずは、「おいしい」ことが大事で、気づけば何度でも通って食べたくなる。 そんなシフォンケーキを目指して、今日も志村さんは、一つ一つ、生地と向き合いながらオーブンの前に立っています。

「おいしい」が、家族の思い出になるお店を目指して

地産地消の特産物でシフォンケーキをつくってみたいと語る志村さん

地産地消の特産物でシフォンケーキをつくってみたいと語る志村さん

最後に、これから挑戦してみたいことについて伺いました。

「もっと地元の食材を取り入れたシフォンケーキを作ってみたいですね」

志村さんが思い描いているのは、茅ヶ崎や湘南の生産者と一緒につくる、新しい"地域の味"です。現在は品質や価格、安定した供給などを考えながら全国各地の素材を選んでいますが、その先には、地産地消をテーマにした商品づくりがあります。

「無農薬で野菜を育てている農家さんもいらっしゃいますし、地元のいちごや旬の果物を使ったシフォンケーキも、いつか形にできたらいいなと思っています」

Choice! CHIGASAKIへの参加をきっかけに、地域の事業者との交流も少しずつ広がりました。 「あたかもシュークリーム」のような人気商品も、地域とのつながりの中から生まれた挑戦の一つです。これからも、人との出会いをきっかけに、茅ヶ崎だからこそ生まれる新しいシフォンケーキが誕生していくのかもしれません。

一方で、どれだけ新しい商品を作っても、変わらない思いがあります。 それは、「毎日食べたくなるスイーツ」であること。 特別な日にだけ食べるご褒美ではなく、朝のおやつや午後のティータイム、家族が集まる食卓に自然と並ぶ存在でありたい。そんな日常に寄り添うスイーツを、これからも焼き続けていきたいと話します。

最後に、読者へのメッセージをお願いすると、志村さんはこんな思いを聞かせてくれました。

「自分自身も以前は、米粉のシフォンケーキって『身体にはいいけれど、少しかたくて物足りない』というイメージを持っていました。でも、そのイメージを変えたいと思って、このお店を始めたんです」

だからこそ、「グルテンフリー」という言葉だけが先に歩いてしまうのではなく、まずは一つのシフォンケーキの完成系として、おいしさを感じてもらいたいといいます。

「気負わずに、『おいしいシフォンケーキがあるらしい』くらいの気持ちで来ていただけたらうれしいです」

その思いを、何より身近で証明している存在がいます。それが、現在3歳になる息子さんです。

「1歳になる前からうちのシフォンケーキを食べていますが、本当に元気いっぱいに育っています(笑)」

家族のために始めたお店だからこそ、自分の子どもにも安心して食べさせられるものを作りたい。その積み重ねが、今では小さなお子さんからご年配の方まで、幅広い世代に愛されるシフォンケーキへとつながっています。 ふわりと軽く、しっとりほどける口どけ。身体へのやさしさも、おいしさも、どちらも妥協しない。そこには、「また食べたい」と思ってもらえるシフォンケーキを届けたいという志村さんの思いと、家族の笑顔を大切にしたいという願いが焼き込まれています。

Choice! CHIGASAKI認定品の「あたかもシュークリーム」をはじめ、店頭に並ぶシフォンケーキは、どれもそんな思いから生まれたものばかり。 茅ヶ崎を訪れたら、ぜひ『shi-mu-ffon』のシフォンケーキを手に取ってみてください。 ふわっとほどける口どけの奥には、「家族に安心して食べてもらえるものを届けたい」という志村さんの思いが詰まっています。その愛情こそが、何度でも食べたくなるおいしさにつながっているのかもしれません。

アクセス

『shi-mu-ffon』正面

『shi-mu-ffon』正面

SHI-MU-FFON(シムフォン)
📍所在地:〒253-0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南5丁目3−60 vert東海岸shop2
🕐営業時間:水曜日〜日曜日(10時〜18時)
📅定休日:月曜日・火曜日
※イベント等の都合でお休みの日もあります。詳しくはインスタグラムで営業日カレンダーを更新しているのでそちらをご確認ください。
URL:https://www.instagram.com/shi.mu.ffon/
Choice! CHIGASAKI認定品:「あたかもシュークリーム」
「道の駅 湘南ちがさき」でも一部商品を販売中
身体へのやさしさと、おいしさの両方を追求したグルテンフリーの米粉シフォンケーキ。定番の「濃厚黄金プレーン」はもちろん、Choice! CHIGASAKI認定品「あたかもシュークリーム」も、ぜひ味わってみてください。茅ヶ崎ならではの素材やストーリーが詰まった、ここだけの一品に出会えるはずです。

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