道の駅の楽しみといえば、その土地ならではの味覚。中でも人気なのがソフトクリームです。地元産の牛乳や果物を使ったフレーバーは、まさに“地域の味”そのもの。旅の途中で立ち寄った道の駅で、その土地の自然と人が育んだ一口を味わう——そんなひとときも、旅の大切な思い出になります。
道の駅といえばソフトクリーム、というイメージが定着しているのは、ドライブの途中で手軽に楽しめる“ごほうびスイーツ”として相性が良いからです。長時間の運転で少し疲れた体に、ひんやりとした甘さがちょうどよく、立ち寄りの短い時間でも満足感を得られるのが魅力。また、多くの道の駅では地元の牛乳や特産品を使ったご当地ソフトクリームを提供しており、その土地ならではの味を気軽に楽しめる点も人気の理由です。シンプルでありながら地域性を打ち出しやすく、写真映えもすることから、旅の思い出としても印象に残りやすい存在となっています。
そういえばなんで?栃木県といえば“レモン牛乳”という先入観
栃木といえばレモン牛乳
栃木県を代表するご当地ドリンクといえば、やっぱり「レモン牛乳」。実はこの黄色い飲み物、レモン果汁が入っていないのが特徴なんです。誕生のきっかけは戦後まもない昭和20年代。牛乳がまだ貴重だった時代に、子どもたちにも親しみやすい飲み物を──と考えた宇都宮市の「関東牛乳」(後の関東乳業)が開発したのが始まりです。
レモンのようなさわやかな香りと色をつけた甘いミルク飲料はたちまち人気に。やがて学校給食や地元の売店などで広まり、「栃木の味」として県民のソウルドリンクとなっていきました。現在は、ブランドを引き継いだ「栃木乳業」が「関東・栃木レモン」として販売を継続。その懐かしい味わいとレトロなパッケージは、今も地元の人々に愛され続けています。
県外の人にとっても、“栃木に行ったら飲みたい一本”として観光の定番になりました。
『レモンソフト』派のみなさんへ
季節に応じたソフトクリームもある
そんな栃木県とレモン牛乳の関係を知ったあとなら、当然『レモンソフト』ですよね。
爽やかな黄色が目を引く、栃木名物・レモンソフト。口に運ぶと、やさしい甘みの中にほんのりレモンの香りが抜けていきます。ミルクのコクと爽やかな風味が絶妙で、後味はすっきり。ドライブの途中、思わず立ち止まって味わいたくなるご当地ソフトです。
県民の“懐かしの味”をそのままアイスにしたような逸品は、子どもから大人まで楽しめる優しい味わいが魅力です。レモン牛乳ファンならずとも、一度は試してほしいご当地スイーツです。
宇都宮とゆず 香りがつなぐ里の味と癒しの文化
宮ゆずソフトは一度は味わってほしい
宇都宮といえば餃子の街として知られていますが、実は“ゆず”もこの地を彩るもう一つの名脇役です。宇都宮市北部や周辺の山あいでは、昔からゆずの栽培が盛んで、寒暖差のある気候が香り高い果実を育ててきました。
秋が深まる頃、黄金色のゆずが枝いっぱいに実り、冬至の頃には「ゆず風呂」で無病息災を願う風習も。地域の直売所や道の駅では、ゆずジャムやゆずみそ、ドレッシングなど、地元産のゆずを使った加工品が人気を集めています。
『宮ゆずソフト』派のみなさんへ
友達同士で違うフレーバーを楽しむのも
なかでも「宮ゆず」は、栃木県宇都宮市新里地区を中心に栽培される、肉厚な皮と強い香りが特徴の柚子のことです。市場にはあまり流通しない「幻の柚子」とも呼ばれ、床井柚子園が栽培しており、2020年の「大嘗祭」にも献上されました。
宇都宮の里山で育った「宮ゆず」を使った、爽やかなソフトクリームが「宮ゆずソフト」。一口食べれば、やさしいミルクの甘みのあとに、ほのかなゆずの香りがすっと抜けていきます。まるで初冬の風のように清らかで、心までリフレッシュ。
地元の自然が生んだ“香りのスイーツ”、宮ゆずソフトです。
他にも季節限定のフレーバーやクレミアソフトも!
そのほかにも、季節ごとに登場する限定フレーバーも魅力。
春は苺、夏はブルーベリーやメロン、秋には和栗やさつまいもなど、旬の素材を使ったソフトクリームが並び、訪れるたびに新しい味と出会えます。
そして、もうひとつの注目が「クレミアソフト」。これは、生クリームを25%も使った贅沢なソフトクリームで、通常のソフトよりも濃厚でなめらかな口どけが特長です。
コーンの代わりにラングドシャを使用しており、サクサクの香ばしさとクリーミーな甘さが口の中で溶け合います。まるでデザート専門店の味を、その場で楽しめるような“プレミアムソフト”です。
まとめ:道の駅うつのみやろまんちっく村を訪れたら、まずはご当地の「宮ゆずソフト」で爽やかな香りを。そして、季節限定のフレーバーやクレミアソフトで、旅のひとときをちょっと贅沢に彩ってみてはいかがでしょうか。