『道の駅うつのみやろまんちっく村』で食事を目的にする場合、豊富な選択肢があります。三タテの蕎麦が味わえる『蕎麦処くにもと』、クラフトビールの醸造所と繋がっている肉料理メインの『麦の楽園』、軽食が楽しめる『ファーストフードDELI』も。そして、宿泊施設『ヴィラ・デ・アグリ』のある宿泊棟で営業している、里山料理とダイナミックな創作料理を提供している『ゆず庵』です。今回、温泉宿泊旅行を目的に訪れる観光客にぜひともおすすめしたい、『ゆず庵』のスペシャルなメニューをご紹介します。
天然温泉『湯処あぐり』の入口から秒で行ける『ゆず庵』
宿泊棟内にあるので、温泉からもスパからも近い
地元のコアなファン層が多いろまんちっく村。『ゆず庵』の存在を知らない利用客も多いといいます。理由は、その位置的関係。『麦の楽園』、『蕎麦処くにもと』、『ファーストフードDELI』は、いわばメインストリートともいうべき、エントランスから続く道沿いにあるのに対して、『ゆず庵』は宿泊棟にあるからです。
基本的には『ヴィラ・デ・アグリ』の宿泊客の朝食会場となるレストランなので、一度でも泊まったことがある方には説明不要ですが、『ゆず庵』は宿泊客以外にも一般利用が可能であることはもっと知られていい情報です。
施設マップを見れば一目瞭然ですが、『湯処あぐり』の入り口からスパへ続く廊下の途中に、『ゆず庵』はあります。オレンジ色の暖簾が特徴。
冬の栃木に伝わる郷土の味──「しもつかれ汁」で感じるぬくもり
定番から季節のメニューまで豊富
栃木の冬を語るうえで欠かせない郷土料理、それが「しもつかれ汁」です。節分や初午(はつうま)の日に各家庭で作られ、古くから受け継がれてきたこの料理は、見た目こそ素朴ながらも、食べると心まで温まる滋味深い一杯です。
「しもつかれ」という名前は、栃木県の旧国名「下野(しもつけ)」に由来します。江戸時代から伝わるとされるこの料理は、地域によっては「初午(はつうま)」の日に稲荷神社へ供える風習も。「七軒のしもつかれを食べると病気にならない」といった言い伝えも残っており、まさに“地域の健康食”として親しまれてきました。
しもつかれ汁の材料はとてもユニークです。焼いた鮭の頭に、節分で使った炒り大豆、そして鬼おろしで荒くおろした大根と人参。そこに酒かすを加えてじっくり煮込むことで、独特の香りと優しい甘みが生まれます。節分明けの料理としてこの地に根付いてきました。
味付けは塩や味噌など家庭ごとに異なり、地域によっては油揚げやこんにゃくを入れることも。まさに“家庭の数だけしもつかれがある”と言われるほどです。
酒かすと野菜のうま味が溶け合ったしもつかれ汁は、見た目は少し独特。しかし一口食べれば、そのやさしい甘みとコクに思わずほっとします。冷えた体を芯から温めてくれる、まさに冬のごちそうです。最近では、道の駅や直売所、さらには学校給食にも登場し、子どもたちにとっても身近な郷土の味となっています。
栃木の“食の知恵”を今に伝える
しもつかれは、節分の豆や鮭の頭など、季節の食材を余すことなく使う「もったいない精神」から生まれた料理です。環境にも身体にもやさしい食文化として、近年では“発酵食”や“サステナブルフード”の観点からも注目を集めています。
宿泊客だけが味わえる、『ゆず庵』の特別な朝食

宿泊客専用の身体に優しい朝食
こちらは、裏メニューではなく、『ヴィラ・デ・アグリ』に宿泊した際の朝食メニュー。
和洋混在の朝食では、お野菜、湯葉、煮物などカラダに優しい素材が多めで、温かいけんちん風のお吸い物は胃を休めてくれます。朝からちょうどいいボリュームで、活力も漲ります。
まとめ:『ゆず庵』では、他にも人気メニューとして「特撰生ゆば弁当」(お膳)、「野菜と海老の天重」などもあります。また、一部のメニューはテイクアウトが可能となっており、天然温泉が湧出する『湯処あぐり』の広い休憩所で食べることができますので、日帰り観光の際にも利用してみてはいかがでしょうか。